動画を比較してチェックする方法とは(2)

~「動画の比較」応用~

前回は動画の比較してチェックする方法を説明しましたが、今回は動画の比較を実際に利用した活用例を紹介します。

1.動画の変換やコピーのチェックに利用する

動画の変換やコピーをすると、まれにエラーが発生する場合があります。そのエラーを見つけるのに動画の比較を利用してチェックする方法があります。

《エラーの例》

・コマ落ち、同一フレームの検出
 コマ落ち:1フレーム飛ばして変換された場合(下の図を参照)
 同一フレーム:同じコマが連続して変換された場合(下の図を参照)

コマ落ち、同一フレームの検出

このような場合は比較すると下のようになります。

コマ落ち、同一フレームの検出の比較

        元の動画             比較した動画(1コマ分の差が表示される)

・ドロップアウトの検出(ビデオテープからの変換:デジタイズの場合)

 〔デジタルのビデオテープのドロップアウト(MiniDVテープなど)〕

デジタルのビデオテープのドロップアウト

       元の動画             比較した動画(細かい白い点が表示される)

 〔アナログのビデオテープのドロップアウト(VHSテープなど)〕

アナログのビデオテープのドロップアウト

       元の動画               比較した動画(横線が表示される)

2.動画の編集のバージョンの比較に利用する

複数の動画のバージョンの比較をすることはあまりないとは思いますが、「同じようなサンプル動画が何種類もあって制作した担当者もよく分からない」ということはありませんか?

・編集の差異(カットの違い)の検出

編集の差異(カットの違い)の検出

上の動画では途中からカットが変わっている。

比較した動画

       比較した動画

・テロップの違いの検出

テロップの違いの検出
3.素材の比較(動きのない長時間の素材から探し出す場合など)に利用する。
素材の比較(動きのない長時間の素材から探し出す場合など)に利用する

防犯カメラの動画や観測ビデオ等では長時間変化のない(少ない)動画になっていますが、一瞬だけ他の動画と違う物が写ったり、変化したりします。これも動画の比較を利用して見つけ出す事ができます。

当社では長時間でも上記1.~3.の比較を行えるようにプログラミングして自動化しました。ご興味ご希望の方はお問い合わせください。

 

次回は具体例を動画で紹介します。

2021年07月14日